雷が地球に落ちると「キラー電子」が跳ね返り、宇宙空間に影響を及ぼすことが判明

地球に雷が落ちている様子を描いたイメージ図

地球に雷が落ちると、その時に発生した「キラー電子」がピンボールのように跳ね返り、宇宙空間に危険な粒子の雨を降らせることがあるそうだ。

 地球の天気と宇宙の天気の意外なつながりを明らかにしたのは、米国コロラド大学ボルダー校の研究チームだ。

 その研究によると、雷によって発生した電波は、地球をかこむヴァン・アレン帯に蓄積された電子にぶつかる。するとそれが跳ね返るたびに、電子の雨が宇宙に拡散されるのだ。

 そうした粒子は、人工衛星の機器にダメージを与え、人体には発がんリスクがあるほど危険なため、「キラー電子」と呼ばれているという。

References: 'Killer electrons': Lightning storms play cosmic pinball with space weather

続きを読む...

▼あわせて読みたい
怖くて夢に出そう。科学者が4万1000年前に起きた地球の磁気逆転現象の音を再現(要音声)
数年以内に太陽の磁場の逆転が起きる。地球はどんな影響を受けるのか?
地球の磁場は少なくとも37億年前から存在していたことが判明
月には地球の磁気圏を引っ張る、隠れた引力(潮汐力)があることが判明
太陽が死を迎えたら地球上の生命は絶滅するが、まったく新しい生命が誕生する可能性が示唆される

この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

RSS元
2024/10/21 20:00
知る
知るの関連記事