初期宇宙に孤立した超大質量ブラックホールを発見(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)

頂戴質量ブラックホールのイメージ
Photo by:iStock

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で130億年前の宇宙を覗き込んだ天文学者たちは、驚くべきことに空っぽの空間で孤立したクエーサーを発見したそうだ。

 クエーサーは超大質量ブラックホールを中心に宿した活動銀河核だと考えられているが、問題はそんな怪物のような存在が誕生まもない宇宙に存在していることだ。しかもその周辺に成長をうながすエサが見当たらないのだ。

 成長までに時間がかかるはずの超大質量ブラックホールが、なぜ初期宇宙に存在するのか?

 この謎を解明するヒントを期待していた天文学者たちだが、最新の観測結果のおかげでいっそう難解な謎を突きつけられてしまったようだ。

References: Astronomers detect ancient lonely quasars with murky origins | MIT News | Massachusetts Institute of Technology / James Webb Space Telescope sees lonely supermassive black hole-powered quasars in the early universe | Live Science

続きを読む...

▼あわせて読みたい
Shall we ダンス?衝突する銀河と踊る初期ブラックホールを観測
史上最大規模の超大質量ブラックホールの宇宙地図を公開
史上最も明るい天体の源は超大質量ブラックホール、1日に太陽1個を貪り食う
宇宙でもっとも明るい銀河は、双子のブラックホールが合体して作り上げている可能性
宇宙を形成する銀河同士のネットワーク「コズミック・ウェブ」を粘菌で再現(米研究)

この記事のカテゴリ:知る / 自然・廃墟・宇宙

RSS元
2024/10/29 20:00
知る
知るの関連記事